逆流性食道炎は食事が原因?逆流性食道炎になりやすい食事とは?
逆流性食道炎は、以前はそれほど馴染みのない病気でしたが、最近は広く知られるようになってきましたよね。現在逆流性食道炎で悩んでいるという方も多いと思いますが、逆流性食道炎になる原因の1つに食事や食生活が挙げられるというのはご存知でしょうか。
そこで、本当に食事が原因で逆流性食道炎になるのか、また逆流性食道炎になりやすい食事にはどのようなものがあるのかまとめました。
逆流性食道炎は食事が原因?
逆流性食道炎は食事が原因で発症する場合もあります。逆流性食道炎は、胃液や胃の中の内容物が食道へ逆流する病気です。逆流性食道炎になると、胃液などが逆流するわけですから当然吐き気や胸焼けといった症状が引き起こされます。
胃と食道の間には、下部食道括約筋という筋肉がありますので、通常は下部食道括約筋が横隔膜と共に働いて胃から食道への逆流を防いでいます。しかし、何らかの原因で下部食道括約筋の力が弱まると、胃から食道への逆流を引き起こし、逆流性食道炎になってしまうのです。
下部食道括約筋は筋肉ですので、やはり加齢によって徐々に衰えるようになります。そのため、逆流性食道炎は年配の方に多い病気だとされてきましたが、最近は若い方でも逆流性食道炎を発症する方が増えているのです。
加齢による筋力の衰え以外で逆流性食道炎になる原因の一つとして挙げられるのが、食事です。食事の内容によって、下部食道括約筋が緩みやすくなり、胃から食道への逆流を防ぐことが出来なくなっているのです。
では、下部食道括約筋が緩みやすくなる食事、逆流性食道炎になりやすい食事にはどのようなものがあるのでしょうか。
逆流性食道炎になりやすい食事とは?
逆流性食道炎になりやすい食事としては、脂っこい食事やタンパク質の多い食事、また食事内容に関わらず、食べ過ぎや飲みすぎなどが挙げられます。
脂っこい食事
脂っこい食事、つまり脂肪分が多い食事を摂ると、十二指腸からコレシストキニンというホルモンが分泌されます。コレシストキニンには、下部食道括約筋を緩みやすくしたり、胃酸の分泌を促す作用がありますので、逆流性食道炎を引き起こしやすくなります。
タンパク質の多い食事
肉や魚などのタンパク質は、私たちの体にとって非常に重要な栄養素となりますが、タンパク質は消化に時間が掛かるという特徴があります。そのため、タンパク質ばかりに偏った食事を摂っていると、胃酸が過剰に分泌され、胃液の逆流が起こりやすくなります。
食べ過ぎや飲みすぎ
食べ過ぎや飲みすぎは、胃にかなりの負担が掛かりますので、結果的に下部食道括約筋の働きを阻害し、逆流性食道炎が起こりやすくなります。また、暴飲暴食を繰り返していると、下部食道括約筋が緩みやすくなりますので、空腹時に逆流性食道炎の症状が現れる場合もあります。
このように、逆流性食道炎は食事が原因で発症する場合もあります。逆流性食道炎になりやすい食事としては、脂っこい食事やタンパク質の多い食事などが挙げられます。
また、暴飲暴食は慢性的に逆流性食道炎の症状が起こりやすくなりますので、腹八分目を心がけ、出来る限り栄養バランスの良い健康的な食生活に改善することが大切です。